世の中にはすごいアーティストがいます!
ペニスウォール
ヴァギナウォール
なんて作品を作っているアーティストがいます。
それが
「Jamie McCeartny」
まさに彼の作品は、セックス(性)のアート!!
2006年に公開された映画「007カジノ・ロワイヤル」の小道具なども手がけている実力派アーティストなんです。
石膏で作られたリアルなペニスやヴァギナは、医学関係の教育テキストなどでも利用されているほど。
今回は、彼のそんな作品を紹介します。
THE GREAT WALL OF VAGINA
彼の最も有名な作品がこの
「THE GREAT WALL OF VAGINA」
5年間をかけて400人の女性のヴァギナを石膏にした作品で、2011年に完成したものです。
10枚のパネルに配置された作品は全長9メートルもの巨大な壁掛け作品になっています。
この作品を作ろうと思ったきっかけは、たくさんの女性が自分のヴァキナの形にコンプレックスを抱え、美容整形を行う希望を持っていることに対する反発的な感情からだそうです。
実は、女性は男性より自分の性器の形を目にする機会が少ないんですね。
ま~あたりまえといえばあたりまえ。
なぜなら、見えるところにないから(笑)
それで、ポルノなどで見る形が普通だと思って、整形を希望する人が絶えないんだとか。
普通なんてなくて、さまざまな形があってあたりまえなのに、ポルノなどで見るキレイとされる完璧なヴァギナこそ善とする美学に対する疑問を投げかけたわけですね。
それにしても、もし日本で同じことをしようとしたら、どこぞの倫理委員会などからストップがかかってしまうんでしょうね。
この「THE GREAT WALL OF VAGINA」のモデルは、18歳〜76歳までの女性で、親子や双子、性転換した男性のものまで、特定の条件にとらわれていないので、統計学的にも偏った結果にはなっていません。
旅行中にこのプロジェクトを知って、協力してくれた日本人もいるらしいです。
多様性を表現することで、現在の普通とされている「美」に対して一石を投じた作品に仕上がっているんですね。
2017年現在では、OMGYes.comなどのサイトが、女性の性的快感に関する情報提供サービス?!を行っているので、より女性の性に関する認識はよりオープンになってきている状況です。
とはいえ、まだまだ女性の性についての理解や情報は、まだまだたりないのが現状ですね。
日本でももっと理解が進み、もっとオープンに性的快感に関する情報がかわされる世の中になれば、より楽しく気持ちのよいセックスライフを過ごせるようになるかもしれません。
次は、ペニスウォールです。
4X4
引用元: 4X4
これは、「THE GREAT WALL OF VAGINA」よりさらに衝撃的ですね。
まずもって、男性は他人の勃起したペニスをここまでまじまじと見ることはないですし、いろんな形があることを知りません。
なので、この作品は全ての男性にとって、ペニスに関する認識を変えることができる価値を持っているものであると言えるでしょう。
それにしても、「Jamie McCeartny」氏が勃起したペニスに石膏を付けて型をとっている姿を想像すると、アーティストってすごいな〜!と思ってしまうのはわたしだけでしょうか?
作品にエロさがないのは、やはり、アートとしての存在感がすごいからなのでしょう!
次の作品もすごいですよ!
INTERNAL AFFAIRS
引用元: INTERNAL AFFAIRS
この作品は、女性の膣の内部を表現した作品で、まず、頭に浮かんでくるのは、どうやって型取りしたんだろう?ってことです。
どう考えても作り方がわかりません。
引用元: INTERNAL AFFAIRS
それに、この作品はガラスで作られていて、見ているだけでため息が出るくらい美しい仕上がりです。
OLD GLORY
引用元: OLD GLORY
これまた面白い作品。
一見するとただの星条旗、つまりアメリカ国旗ですね。
よーく見ると、いくつかの球体?を配置して作られているのがわかります。
それも普通の球体ではなく、あなたもよく見るものの形
それが、
亀頭
これは、作者である「Jamie McCeartny」氏の亀頭をいくつも並べて作られた作品なんですね。
普遍的で強いシンボルであるアメリカ国旗を男性のシンボルで表現したところが面白いですね!
次の作品は、さらに強烈です!
O-LIMP-PRICKS
引用元: OLD GLORY
題材になっているのは、2020年に東京で開かれるあの「オリンピック」
このオリンピックの語源を調べると、
古代ギリシャの都市の名前である「Olympia(オリンピア)」+「ic(◯◯の)」という意味がある
とされていますが、それに対しておもしろい逸話を見つけたので紹介します。
Gedophameeというサルディーニャ出身の奴隷のコールガールがいました。
男たちは、裸で競技を行っていたわけですが、その際に、勃起したりして気が散らないように競技する前に勃起しない飲み物を飲んでいたそうです。
そして、オープニングセレモニーのパレードで、行進するたくさんの裸の男性をみて、Gedophameeが叫んだそうです。
「OH!! LIMP PIRICKS!」
と。
と思ったあなたのために、説明すると
「PIRICK」というのは、イギリスの隠語で、ペニスのこと。
そして、「LIMP」というのは、”しなびた”とか”だらしない”とかという意味。
なので、
「まあ、なんてだらしないちんこたち!」
なんて叫んだってことですね(笑)
ほんとかどうかは別にして、
こんな理由で、過去から現在に至るまで、世界最高の競技大会の名前が「Olympic(オリンピック)」になってるっていうオチです。
話が長くなってしまいましたが、
要するに、「O-LIMP-PRICKS」は、ロンドンオリンピックに対する抗議のための作品なんですね。
ロンドンオリンピックに限らず、今やオリンピックはIOCが暴利をむしり取るためだけのものに成り下がっています。
一般国民は、メディアによりオリンピックを開催することで、すごい経済波及効果があると刷り込まれ、オリンピックが勇気を与えてくれるなんて希望を持たされています。
そして、湯水の如く税金がオリンピックに投じられ、IOCや一部の政治家が暴利を貪っているわけです。
実際は、オリンピックを開催することで、会場の建築費や警備など巨大な赤字を生み出すにも関わらずです。
オリンピックがすべての国民のためであるなら、その象徴となる五輪のマークは誰もが使ってもかまわないはずなのに、公式スポンサーでない限り、そのマークを使えないのが現状。
そんなオリンピックがロンドンで開催されることに対する強烈なメッセージを発信した作品が「O-LIMP-PRICKS」です。
これまた、「Jamie McCeartny」氏の亀頭によって作られた五輪マークであり、巨大な力に対する表現の自由をアピールしたものなんですね。
さいごに
どうでしたか?
「Jamie McCeartny」氏は、
「THE GREAT WALL OF VAGINA」を作り始めた時、周りからは変態だと白い目で見られたそうです。
そりゃそうですよね。
女性器の彫刻を作るわけですから、ある意味変態ですよね。
しかし、それまで表には出ることがなかった女性器の多様性、つまり、多くの女性の性器の形をアートとして表現することで、女性が抱えていた悩みを開放し、誰もが同じではないというメッセージを発信するという強い信念を持っていたんですね。
つまり、自分の信念に従って作品を作り上げたわけです。
そして開催された展覧会には、数日の内に数千人が来場し、当初の予定を延長するなど大盛況のうちに終了しました。
いま、「Jamie McCeartny」氏は新しいプロジェクトを始めています。
それが
Mondcivitano – The Women of the World Project
世界中の女性は、性器の形に対してコンプレックスをもっています。
アメリカで性器の整形を受けようと思うと、別のある国の女性が1年働いて稼ぐ程の金額になるそうです。
それぞれの女性がそれぞれの性器の形を持っているということを認識すれば、そのような手術をする必要もなくなり、女性がより自由になることができる。
だからこそ、このプロジェクトにより多くの世界中の女性の参加を呼びかけているんですね。
「Mondcivitano」はエスペラント語で「世界の市民」を意味しています。
世界の市民として、この作品に参加すれば、プロジェクトの一員として、世界へ向けて意思表示することができるわけですね。
私の場合、参加したくても提供するヴァギナがない?!ので、ショップから商品を購入することで参加しました!
「THE GREAT WALL OF VAGINA」はショップもあって、本やマグカップ、さらに作品を購入することができます。
ちょっと頼りないですが、Google翻訳で日本語翻訳機能もついているので、英語がわからなくても大丈夫。
ちなみに、私はマグカップと本を購入しました!
興味あれば、こちらの「THE GREAT WALL OF VAGINA」をごらんになってみて下さい。